|
FM TOWNS(エフエムタウンズ)とは、パソコン御三家の1つといわれていた富士通が1989年2月28日に発表したアーキテクチャのパーソナルコンピュータである。 ==概要== FM-7 (FM77AV) シリーズのオーディオ・ビジュアル (AV) 機能の充実という流れを汲んだ後継機で、西和彦の提案で世界で初めて全モデルにCD-ROMドライブを標準搭載した。また、ビジネス向けのFMR-50シリーズと上位互換性を持っていた。名称は初代FM TOWNSの開発コードネームの"Townes"〔レーザーを発明したノーベル賞受賞者のチャールズ・タウンズ (C.H.Townes) 博士に由来する。〕から"e"を取ってそのまま商品名にしたとも、当初予定していた"Town"の商標を他の家電メーカー〔企業名は不明。〕が先に登録したために止むなく"s"を付けたともされる〔『Oh!FM TOWNS』1996年2月号 p.110には、両方の説が取り上げられている。〕。 タウンズ、ウンズ〔『Oh!FM TOWNS』1994年4月号 p.161〕等と略された。FMRシリーズと合わせて、FMR/TOWNSシリーズとも称されることもあった。 FM TOWNSは日本初のCD-ROMドライブ標準搭載パソコンである〔パソコン以外ではFM TOWNS以前にPCエンジン・CD-ROM2、OASYSでの採用例がある。また、オプション装備としての導入なら、Apple CDscが1987年に発売されたMacintoshの方が2年早い。〕。 当時としては画期的な1677万色中256色発色機能やPCM音源を標準搭載し、強力なグラフィック機能やオーディオ機能を誇っていた。また、当時の家庭用ゲーム機では一般的なスプライト機能も搭載されており、ゲーム用プラットフォームとしても当時の人気機種だったシャープのX68000に劣らぬ能力を持っていた。 全ユーザが386以上を使用していることを前提にできること、DOSエクステンダを標準としたことから、当時は32ビット機でもリアルモードで単なる高速な16ビット機として使われていることが多かった他機種と比べ、TOWNSではほとんどのアプリケーションが32ビットプロテクトモードを利用していたため、動作速度やメモリ使用効率での大きなアドバンテージが有った。 その高スペックを生かして富士通は、「ハイパーメディアパソコン」のキャッチコピーでマーケティングを展開した。富士通は元々FMRシリーズなどで教育機関において一定のシェアを持っていたこともあり、マルチメディア機能を生かした、教育分野向けのソフトウェアや、ゲームソフトが充実していた。また、廉価版のマーティー (Marty) も発売された。 「FM-TOWNS」とFM-7のようにハイフン入りで表記されることもあるが、正しくはハイフンなしの「FM TOWNS」である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「FM TOWNS」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|